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テキスト選び(こどものピアノコース編)

最近の事ですが、わざわざ遠方からいらしていただいていた「こどものピアノコース」の生徒さんが近くの先生に変わることになりました。
次の先生が決まっているらしく、お母様から「森音楽教室で使っているテキストを知らないため、バイエルをやることになると言われました😢」
とのこと。(既にその生徒さんはバイエルのレベルは終わっています。)明らかに教材研究をしていないことが窺えます。

バイエル(1806-1863)は江戸時代の作曲家です。
江戸時代の作曲家の教本はブルグミュラー(1806-1874バイエルと同い年!)やハノン(1819-1900)、ツェルニー(1791-1857)などがいます。

江戸時代の作曲家を使うことを非難しているわけではありません。
ブルグミュラー「25の練習曲集」はきちんと練習すれば表現力がしっかり付くとても良い曲集ですし、ハノンもスケールやアルペジオは曲の随所に現れますから、使用した方がいいかと思います。
問題は俗に言うバイエルが、もう現代っ子さんに合わなくなってきている、と言うことです。

バイエルの特徴として・・・

1.導入部分はト音記号読みばかりを行なう。
2.曲はタイトルが無く、番号になっており想像力がつきにくい。(タイトルがあるものを標題音楽といいます)
3.ホモフォニー(メロディーと伴奏)が多く、多様な考えや演奏ができにくい。

唯一よく知られている、と言うことがバイエルの長所でしょうか。

 

こどものピアノ教本として優秀なものは、音楽の基礎知識が幅広く学べて、お子さんでも飽きずに練習できるもの、と考えています。
そうしたことから、森音楽教室では教材研究を念入りに行い、数種類の中から生徒さんに選んでもらえる様にしています。

テキストは生徒さんに選んでもらっています。通常演奏だけでなく、書くことも主にしたテキストを併用します。この他にもギロック、バーナムなどを使用します。

 

 

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