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なぜ本物のピアノが必要なのでしょうか。
なぜ本物のピアノが必要なのでしょうか?
講師の森好美はこれまで20年以上ピアノ講師を勤め、その経験の中から「やはり本物のピアノで練習しなければ上達は見込めない」という結論に至りました。 そこで、都島教室のこどものピアノコースではアップライトピアノ、グランドピアノといった本物のピアノをお持ち(購入予定)の生徒さんのレッスンのみいたします。 (桃山台教室では電子ピアノでも可能です)なぜ本物のピアノでなければいけないかをまとめましたので、以下必ずお読みください。 |
まず、アップライトピアノはもちろん楽器になりますが、電子ピアノは電化製品(冷蔵庫、テレビなどですね)と同じ扱いです。そのため、耐久年数は基本的に10年とされています。そして、当たり前なのですが、中の構造が全く違います。まず、アップライトピアノは鍵盤を押す(弾く)とアクションと呼ばれる、一つの鍵盤に対して80程の部品を伝って、ハンマーが弦を叩いて音を出します。その音は、共鳴板を伝い空気中を通り豊な響きになります。そのため微妙なタッチの差や表現が出来るように作られています。一方電子ピアノは鍵盤を弾くとセンサーが感知して数段階の音量変化(音量しか変化しません)をスピーカーやヘッドホンを通して発生させることになりますので、表現力がぐっと落ちます。
人の手の骨が出来上がる小学校低学年の時期についた癖は一生残るようです。
これは私の体験談ですが、私は幼少の頃、エレクトーンをやっていまして(電子ピアノよりさらに鍵盤が軽いです)その結果、音楽の道を志す際にピアノが必要になり、とてつもない苦労を強いられて、何とかピアノが弾けるようになりましたが、未だに幼少期にピアノを習っていた方には及びません。根本的に直すのは難しく、先ほどのお話のように一生癖がついて残ってしまうからです。実体験からも生徒さんにはこのような不要な苦労を味わって欲しくない、長くピアノを好きで趣味でずっと続けて欲しいと望んでいるので、電子ピアノの弊害をお知らせしなければならないと感じています。
それから、ある程度練習して弾けるようになってくると、上記の理由から電子ピアノでは表現できないことが多々出てきますので、結果的に本物のピアノへの買い替えが必要になります。そうなると結果的に経済的にももったいないことになります。
中古のアップライトピアノをお勧めしています。
価格は30万円代からあります。電子ピアノでも少し高機能であればそれぐらいしますので、決してお高いと思いません。
大切に使っていただければ、一生使えますからそれだけの価値はあると思います。
また、メンテナンス(年1回の調律など)をしなければならないので、面倒がる方もいますが、毎日のように触れる楽器はどんどん愛着が湧くと思います。
中古のピアノ販売の所では、年代物のピアノがあったり、掘り出し物があったりしますので、楽しいですよ!私もご一緒いたします。
最近では色々な防音対策グッズができています。
ピアノの足の下に置く弱震インシュレーターや弱音盤、楽器の周りをぐるりと囲んでしまう防音壁などがあります。ピアノのアクション(音源発生部分)にセンサーを付け、消音させる機能も付けることが可能です。
ただ、これも私の経験からですが、ピアノを購入されたら周りのお家へご挨拶される、ご近所付き合いを日頃から円滑にしておくと、何の問題も起こらない様です。
上記に記載しましたように、電子ピアノは電化製品となりますので、(特に下位機種)新品以外ほぼ値がつかないと思っておいてください。
本物のピアノであれば然るべき買取業者に買い取っていただくと、思いの外高く引き取ってもらえたります。
また、お子さんが弾かなくなって数年ぶりに親御さんが弾き始めた、というケースもありますので、決して無駄にはならないと思います。
生活の中にピアノがある。そんな暮らしはステキではありませんか?